あれは私が高校生のときでした。
学園祭でクラスが行う展示、出し物をロングホームルームで決めていたときのこと。
私のクラスはステージで尾崎豊さんの「15の夜」とブルーハーツさんの「青空」を披露することになっていましたが、振り付けがうまく決まらず、意見を出し合っていました。
学園祭まで1ヶ月を切っていたので、クラスの空気が重くなります。
私はクラスの雰囲気を和ませようと「決まらなかったら、最悪ステージ当日に土下座でもするか!」と言おうとしました。
しかし、私は吃音があり、よくどもってしまうので、セリフを言い切ることが出来ず、「どどどどどど土下座でも」と口走ってしまいました。
クラスが笑いの渦に包まれました。
笑われて私は恥ずかしかったですが、皆は多分吃音のことを知らなかったのでしょう。
一緒になって笑ったふりをしていました。
それからというもの、何かある度に「どどどどどどど土下座ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…w」と言われるようになりました。
後から考えてみると、15の夜や青空を披露するクラスにしては、若干ノンデリだと思います。
当時は出来れば「盗んだバイクで走り出したい」くらい落ち込んでいましたし、高校生などは「生まれたところや皮膚や目の色で」私のことが分かると思っていたのだろうし、私の気持ちを考えるには幼すぎたクラスメイトたちでした。
今ではいい思い出です。
場を和ませようとしたしずかさんに乾杯
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