ベージュでよかった・・・（デストロイ屋 30代 女性）

5年程前の出来事です。
OLとして働いていました。
30代にも突入して、やっと女性として魅力があふれる時期かな・・・と自惚れていたかもしれません。

職場はオフィスカジュアルまたはスーツでの勤務でした。
スーツだと気軽に洗えないし、結構高額なのでオフィスカジュアルな格好をしていました。
でもそうなるといろいろなパターンを作りたくて毎月のように服を買っていました。

とある日、おろしたてのベージュのタイトなスカートを履いて「結構いいかも♪」と浮かれながら出勤。
仕事中に事件は起きました。

ペンを床に落としたため、勢いよくしゃがんで取ろうとしました・・・

「ビリっ！！！」「ぽろん・・・」

・・・・・・？！

これはなんかやばい気がする、そう思って結構なタイムを出せそうな猛ダッシュでトイレに駆け込みました。
そして、スカートを下ろそうとファスナーがある方を前にくるっと回したら・・・

そうです。完全にさけています。
まるで、逆さにスリットを入れたかのように・・・
こんな日に限って、トップスもショート丈です。
カーディガンもありません。
何ならスライダーもありません。

「詰んだ・・・」今考えると、この言葉は私のためにあったのかもしれません。

これはもはや何の処置のしようもありません。
よし、帰るしかないな・・・

トイレから戻るにも、さけていることは絶対に知られてはなりません。
ペチコートを履いており、それもベージュ系だったのが不幸中の幸いでした。

「じっくり見られなければばれないよね。。」
そう自分に言い聞かせて、本来後ろにあるはずのファスナー部をサイドに移動させて
腕をぴったり体に沿わせ、少し体調が悪く見えそうな表情で戻りました。

そこで、上司に
「体調がすぐれないので早退させていただいてもよろしいでしょうか」とチャットを送り許可を得たので
そそくさと退勤。

会社を出た近くに赤ちゃん用品店があったので
マタニティ用のパンツを購入し、店員さんに事情を話してすぐ着替えさせてもらい、帰宅しました。

それからはロッカーに着替えを用意しておきました。
本当に恥ずかしかったです・・・